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山梨に、まるで異世界へいざなう怪しげな場所があります。
その入り口はまるで「地獄の門」
でも、扉の向こうに広がっていたのは、想像を超える“幻想の世界”
今回は「久保田一竹美術館」へ行ってきたお話です。
久保田一竹美術館

河口湖には昔から何度も行っていたのですが、
この場所は旅番組で知りました‥。
地獄の門の正体は?

まず目に飛び込んでくるのは、異様な存在感を放つ門。
この門は、久保田一竹がインドの古城から買い付け、組み上げたもの。
鉄のとげのような装飾が施され、まるで地獄の入り口を思わせるような迫力です。

地獄の入り口の先にある美
中に進んでいくと、地獄の門とは対照的な美しいお庭がありました。

美術館の建物および庭園は、
久保田一竹自身の構想・監修によるものということで、細部にまでこだわりを感じます。
うっとりするような日本庭園。

緑色に映える朱い鯉が一匹。
滝のわきには、不思議な形をした作品。

椅子かな?座ってもいいのかしら😀

紅葉の時期には、色とりどりの木々が楽しめたと思いますが、
6月のお庭も青々とした木々が美しいです。
しかし、気温がとても暑く、小さい虫が大量発生していたので、
夏は虫よけスプレーが必須かもしれません!
辻が花の染め物と久保田一竹の世界
【新館/受付】1997年7月完成

お庭を抜けると、琉球石灰岩(サンゴなどの堆積岩)で出来た建物が現れます。
2011年4月にリニューアルした新館です🙂
本館で「一竹辻が花」をご覧になる際は、こちらの受付からどうぞ♪
営業時間・料金
JAF会員様の割引もあります
- 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255
- 河口湖駅からレトロバスで約25分
- 入館料:一般1,500円、大学・高校生900円、小中学生400円
※団体料金などの詳細はHPに掲載されています
【本館】1994年10月完成

本館では、室町時代に生まれた染色技法「辻が花」を、
久保田一竹が独自の感性で復刻・発展させた「一竹辻が花」の作品が展示されています。
展示内容は年に数回入れ替わり、
私が訪れたこの日は『開館30周年記念 特別展 光響(こうきょう)―秋から晩秋―』として、
31点の作品が並んでいました。
館内は撮影禁止なので、写真に収めることはできませんでしたが
一つひとつの作品の美しさもさることながら、
31作品が連なり、見事なグラデーションを描き、
最後のステージに飾られた『燦』は、
一竹の想いを知ると より深く心に響く叙情的な作品に感じられました。
この『燦』は、一竹がシベリア抑留中に見た激しく燃える夕日を表現しています。
過酷な強制労働の中、生きている喜びを感じるひと時を描写した作品という事です。
なお、『光響』は全80連作として構想されていたものの、
一竹は2003年に85歳で逝去されたため、29作品をもって未完となりました。
Instagramには、「光響 前半含む31点展示中」とされおり、
また2007年制作のものが4作品あったので、
お弟子さん等が制作された作品と合わせての展示だったのかもしれません。

ちゃんと確認しておけばよかったな。
作品は、観光案内サイトなどで一部公開されています👘


※サイト内の画像をクリックすると、画像が大きく見えます。
2009年度版ミシュラン観光ガイドの中で三つ星を獲得したという事で
外国人観光客の方も多くいらっしゃいました。
本館の隅にあるお部屋では、英語での紹介映像が流れていました。
ミュージアムショップ、カフェなど
本館の中にある『一竹庵』ではお抹茶がいただけます🍵

また、新館の1階にはコレクションギャラリーやミュージアムショップがあり
2階にはミュージアムカフェ、とんぼ玉ギャラリーがあります。


カフェの入り口もインドの古城の扉なのかな?

お昼を食べてきてしまったので、今回はテラス席の雰囲気を味わいます。

柵がないので、気を付けないと落ちます(笑)
お子様がいらっしゃる方は、ご注意ください!


新館を一望できる場所から。

この新館も、スペインの建築家アントニ・ガウディを敬愛した一竹が構想したもので、
自然との調和と美を追求したガウディの思想に影響を受けたと言われています。

ここから先のお庭の写真は、受付をしてから散策したものになります。

階段の段差はそれほど高くありませんが、
脚の悪い方には少し上るのが大変かもしれません。


タケノコを発見✨
かぐや姫が好きなので、竹林に憧れがあります😊

岩にコケがついていて、もののけ姫を思い出しました。
進むと、洞窟を発見しました。

「慈母像窟」という洞窟の中には、普賢菩薩像と嬰児を抱いた女性の像があります。
久保田一竹が、亡きお母さまを忍んでインドの仏師に彫ってもらったものなのだそう。
あまり上手に撮影が出来なかったので、割愛‥😓
この洞窟でお庭は終わりです。
Uターンして帰りましょう。

藻に覆いつくされたお庭は、河口湖という人気観光地の喧騒を忘れさせてくれる空間です。

門の細部も様々な模様が彫られています。


門でありながら、絵画の額のようにも思えてくる。

母をアートにしてみました(笑)
では門をくぐって、異次元から現実へと帰りましょう。

近場にある『音楽と森の美術館』もおすすめ♪
久保田一竹美術館から徒歩約14分、車なら渋滞がなければ約3分の場所に、
『河口湖 音楽と森の美術館』があります。

かつては「オルゴール美術館」という名称だったため
館内には数多くのオルゴールが展示され、ホール全体がオルゴールになっている場所もあります。
ファンシーな心ときめく空間で、何度訪れても飽きないお気に入りの場所♪
薔薇のシーズンもおすすめです🌹✨
ぜひ河口湖で、美術館めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか?




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