「いつか」あそこへ行ってみたいな。
「いつか」あれをしてみたいな。
「いつか」あの人に会いに行こう。
そんな希望にあふれた未来への仮予約、付箋みたいな言葉。
でも、「いつか」っていつだ?
形があるものは待ってくれない。
いつも気になっていたレトロな佇まいの喫茶店。
今年の2月、閉店すると知り、急いで友達と行ってきました。
私の理想的な喫茶店。
甲州街道(県道20号)沿いにあった珈琲専門店ドルチェ。
いつも友達や母親に「いつかあそこへ行ってみたい」と言っていました。
私は10代の頃から、若い子たちが集まるカフェよりも
ベストを着たおじいさんマスターが、
静かにコップを拭いているような、落ち着いた喫茶店に憧れていました。
アンティークな店内、深い味わいの珈琲、
昭和らしいシンプルなホットケーキやナポリタン。
ドルチェは、私の空想ティータイムを満たしてくれるお店でした。
残念なことに、自転車族の私には少し遠く、
いつものように一人でカフェ〜♬と出来なかったのです。
食べログ見ては、いつか…いつかと空想ばかり。
そんな理想的な老舗喫茶店が、閉店する…
40年の歴史に幕を閉じた日。
閉店当日、友達と開店の1時間前に着くと、
駐車場には、すでに何台も車が止まっていました。
友達がたばこを吸うというので、車から出てお店の前で待つと
他の方々も降りてこられ、あれよあれよと行列が出来ました。
2月の寒い空の下、人生で初めて行列の先頭に並んだのは、閉店するドルチェの前でした。
最初で最後のドルチェ。
時間になると、お店の人が出てこられ、あいさつされました。
コロナ禍なので、客数は制限されるとのこと。
寒い中、待っている方が沢山いらっしゃいました。
🍝メニューとお食事☕
もっと早くに通っていれば、堪能できたであろう珈琲たち。。。
急がないと列の人達を待たせることになると思い、全部の撮影はできませんでした。
メープルテンプテーション
素敵なカップです。
お客さんに合わせて選んでくれるらしい。
私のカップの印象は明るくて元気。
友達のカップは可愛らしさの中に品がある。
二人で同じものを注文。
アフォガードのようですが、これはメープルテンプテーション😋
メープルの誘惑♥
ホットケーキ
ホットケーキにもメープルシロップがつくので、
メープル×メープルですね♪と店員さんと微笑み合う(笑)
シンプルな昔ながらのホットケーキ。
もちろんメープルさんは、ベタベタにかけます。
普段、お菓子とか甘いものは食べないけど、メープルさんは大好きです。
初めて食べたけど、開店当初から変わらない味だったのかな。
流行のフワフワパンケーキも好きだけど、しっかりした生地のホットケーキが好き✨
本当はトーストやパスタも食べたかったー・・😣😣
お店の姿。
レトロで味のある可愛い外装です。
お花たちやレンガの窓際が素敵。テーブルも渋い。
窓の外は、沢山車の通る国道20号。
このお店が出来た時は、どんな風景だったんだろう。。
店内はブラウンの家具で揃えられて、とても落ち着く空間。
客席は沢山ありますが、コロナ対策のため間隔をあけて座ります。
この時期の山梨のコロナ感染者は、数名程度、感染者の出ない日もありましたが、
気を抜かず、きちんと対策をされていたお店の方、本当に素晴らしいです。
壁に沢山のメニュー。
本当はもっとお食事の味やお店を堪能したかったけど、
外でお待ちの方が増えてきたので、これで最初で最後のドルチェは終わり。
お会計の時に、お土産をもらいました。
その気遣いがとても嬉しい😊🌼
おしゃれでカッコいいカフェも好きだけど、
私はやっぱりレトロで”ずっとそこにある”古い喫茶店が好きです。
でも、それは「そこに在ってほしい」という自分の願望だけで、
それがずっと在るという約束がされているわけじゃない。
老舗喫茶店『ドルチェ』としては無くなってしまったけど、
記憶から無くなってほしくないから、
記録に残してくれる人のブログや口コミを貼っておきます。
ドルチェの記憶と記録。
会いたい人、行きたい場所、「いつか」で先延ばしにしないで、ちゃんと計画立てよう♪
自分の時間は自分の寿命だ。
今日も来てくださり、ありがとうございました。
また暇つぶしに立ち寄ってくださいね♪
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