※本ページはPR、ネタバレが含まれています
前置き&ご注意
⚠️この映画にはグロ描写があります、苦手な方はご注意ください🧠
(皮膚が裂け、血や内臓が飛び散るなど‥)
グロテスクなものが苦手な私ですが、
「泣けるグロ映画」という触れ込みが気になり、観てしまった『サブスタンス』
ポップでカラフルな世界に、突然現れるダークでグロテスクな描写🧠
恐怖に耐えながら、主人公エリザベスの孤独と葛藤、
そして第三形態のエリザスーの恐ろしくも健気で悲しい最期に、
胸がぎゅうっと締め付けられる感覚を覚えました…😭
また、映画の伏線を探しているうちに
ボディーホラーとは対極のIT用語に気付きました💻
肉体が、まるでプログラムされた無機質なシステムのように感じられたのです🤖
「観るのは無理…」という方は、このレビューで雰囲気だけでも感じてください。
※本記事のセリフ表現は吹替え版に準拠しています。
映画 サブスタンス(2024年)
あらすじ&予告動画
50歳の誕生日を迎えた元トップ女優エリザベス(デミ・ムーア)は、
長年続けてきたエアロビクス番組を見た目や年齢を理由に降板させられる。
交通事故をきっかけに、若さと美を再生できるとされる再生医療〈サブスタンス〉を知り、
危険を感じつつも手を出してしまう。
薬を注射した瞬間、彼女の背中から現れたのは、
若さ・美貌・経験を兼ね備えた“上位互換”の分身スー(マーガレット・クアリー)。
スーは圧倒的な魅力で瞬く間に業界の寵児となるが、
エリザベスとスーには【一週間ごとに身体を入れ替える】という絶対のルールがあった。
やがてスーはそのルールを破り始め、二人の均衡は崩れていく――。

サブスタンス(字幕/吹替)
サブスタンスの感想と考察
関連する映画と感想
観終わった後に、思ったことはただ一つ。
「なんで、深夜に観ちゃったんだろう・・・」でした。
怖いもの見たさが勝った今回ですが、
第三形態のモンストロ・エリザスーが現れ、
ラストまでの悍ましさは言葉では言い表せません🤮オェー
しかし、所々「ブラックコメディで終わらせようとしてる?」と感じる表現もあり、
夢には出ませんでした😅
そして、50歳の役を演じる62歳のデミ・ムーア!!
悍ましいボディメイクと体当たりな役すぎて、
「ゴースト~ニューヨークの幻~」のモリーと同一人物と思えない!
女優×老いに抗う薬・・と聞くと、「永遠に美しく」という映画を思い出します。
1992年のこの映画から、30年以上経過している現在
美容医療の技術は はるかに向上したけれど、
どんな施術をしようが、20代の若さには戻れないと痛感します😅
また「TIME/タイム」という映画では、
25歳で肉体の成長が止まるよう遺伝子操作された未来が描かれています。
テーマは、時間の価値、富と権力による命の差、
そして人間の生き方の選択を問う物語ですが、若さの価値についても描いていると感じます。
海外のサブスタンスレビューでは、スーは20代とか25歳前後と表現されているので、
世の中の人は、25歳くらいに戻りたい願望があるのかしら🤔
上記で紹介した映画は、最後にまとめてリンクしておきます🎬”
ロッカー番号「503」「207」に隠された伏線
2度と観ない・・と思う作品でしたが、
ブログを書くために見直すと、思わぬ仕掛けに気づきます。
映画では、制作陣の遊び心として、
一見すると意味のなさそうな数字や記号などに伏線が含まれている事があります。
たとえば、エリザベスがサブスタンスを受け取るロッカーの番号「503」
服飾学校に通っていた私は、
「デニムのエドウィン👖が衣装協力しているのかな?」と連想してしまいましたが、
以下のような考察が議論されています。
HTTP 503エラー
IT用語で「Service Unavailable(サービス利用不可)」を意味する。
ウェブサーバーが一時的にリクエストを処理できない状態。
主な原因はアクセス集中によるサーバー負荷や計画的なメンテナンス中。
エリザベスに起こる出来事を示唆しているという説。
EOS(エオス)
「503」を逆さまに、あるいは鏡合わせに見ると「EOS」のように見えることから、
ギリシャ神話の夜明けの女神、新しい始まり、再生の象徴に関連付けているという説。
EOSは、End Of Service / End Of Support の略でも使われるようで、
ソフトウェアやハードウェアの サポート終了・更新終了を意味する説もあるのではないかなぁ?と。
あとは、監督がフランス人という事で、
フランス発の医療技術企業 EOS imaging が開発した
低被ばくX線撮影システム‥と色々出てきましたが503エラーが一番しっくりきます。
また、エリザベスがチラッと見た「207」のロッカー。
後々、このナンバーがある被験者を示していたと分かるのですが、
この「207」については、物語の流れに沿って後ほど触れます。
様々な情報があると、作品を色んな角度から考察できるので面白いですね😀
サブスタンスをITで考えてみる
エリザベスが看護師から渡されたUSBには、
再生医療サブスタンスの広告動画が入っていました。
サブスタンスには、下記の使用手順と厳密なルールが設定されています。
サブスタンスの使用方法
①ACTIVATORを注射すると、DNAの制限が解除され「母体」から「分身」が誕生する
②分身は活動期間の7日間、母体から採取した安定剤を注入して身体を維持
③母体と分身は血液を入れ替え7日間の交替
→交替中、片方は動けない状態。
④動けない状態の母体、分身には専用の栄養剤を投与する
※7日間交替のルールを破ることは許されない
日本語版では分身の事を、「上位互換」、
原語版(英語)では「NEWバージョン」と表現しています。
上記の言葉は、あまり人間には使わないので、
サブスタンス社は被験者を物やシステムの様に扱っているように感じます。
※サブスタンスを提供している会社や人物についての情報は一切ないのですが、
ここではサブスタンス社とします。
DNAの制限を解除する「ACTIVATOR」
ロッカー番号503をエラーコードと捉えると、物語の流れと相性が良いので、
本作をITの視点から考えたくなりました。
デジタル分野は得意ではないので、
ここからはAIに問いながら得た情報を整理していきます💻
まず初めに投与する薬品 ACTIVATORもIT用語で調べると面白いです🙂
ソフトウェアやハードウェアはアクティベート(activate)されることで制限が解除され、
本来の機能がすべて使える状態になります。
DNAの遺伝子はよく「生命の設計図」や「生体コード」にたとえられます。
サブスタンス広告の「DNAのロックが解除される」という表現を見た時、
肉体というアナログな存在と、デジタルの仕組みという相反するものに共通性を見出し、
肉体をデジタルの構造へ置き換えようとしている事に恐怖を感じました。
ロボットやAIが人間らしくなっていく現在で
人間がシステム化・管理されてしまう‥という皮肉さも垣間見えます。
また実際に、遺伝子の制限がなくなった人体には、
回復不能の崩壊が起きてしまうと考えられています。

これは映画の設定なので、そこはスルーしておきましょう。
車のナンバー「5PLD76」もIT関連?
スーが街に繰り出していった時に乗っていた車のナンバーにも、意味がありそうです。

「5PLD76」
数字の「5」の意味は何か分からないのですが
エリザベスがサブスタンスを投与したのが、5月だから?という意見もありました。
「76」は、アメリカの文脈において
「独立」や「自由」を象徴する数字とされています。
その最大の由来は、アメリカが独立宣言を行った1776年にあります。
また、
PLDはIT用語で
Programmable Logic Device──
ユーザーが後から内部の論理回路(動作ルール)を書き換えられる半導体チップの総称です。
という事で、ストーリーにも重なってきます。
なぜなら、この車に乗って街へ繰り出した後から、
スーは「7日間交替」というサブスタンスの厳密なルールを書き換え始めるからです。
この車のナンバーは、エリザベスに依存しなければならなかったスーの
独立と自由の象徴を表したものだと考えてみます。
被験者「207」からの警告
ここまで物語の本筋と関係なく、勝手にIT関係の話を広げていますが、
ロッカー番号の「207」を同じように考えた時、
HTTPステータスコード207 Multi-Statusというものがあるようです。
207(Multi-Status)は、リクエストされた操作が
単純に成功か失敗かだけでは判断できないときに返される表示です。
物語になぞらえると、
スーによって体を蝕まれ始めたエリザベスの前に、
「207」の被験者が現れ、警告したことと一致します。
そして、この「207」の被験者の行く末も気になるところです…😣
503エラーになったエリザベス
7日間交替のルールを破り始めたスーは、
エリザベスから安定剤を過剰に採取し体を維持し続けます。
その結果、エリザベスの体に負荷がかかり、安定剤に異常がみられるようになります。
それは、過負荷によって一時的にリクエストを処理できなくなる
503エラーのような状態に思えました。
安定剤を得られなくなったスーが、サブスタンス社に相談した際、
「母体と交替することでリブート(再起動)される」と説明されます。
503エラーの対処法として再起動が挙げられることを踏まえると、
彼女たちの体はサブスタンスによって、完全にシステム化されてしまったようです。
スーを終了(TERMINATION)させる薬
スーが自分をコントロールできなくなった結果、
エリザベスは老姿になってしまいます。
恐ろしくなったエリザベスは、サブスタンス社に「もうやめたい!」
と訴え、『TERMINATION』という黒い薬を受け取ります。
しかし、薬を投与する途中で思い止まり、スーを目覚めさせてしまいます。
その後、スーの体はどんどん壊れていき‥
第三形態エリザスーが生まれてしまうのです。
TERMINATION(ターミネーション)
IT分野では・・回路や回線の終端、通信や接続の終了などを表すことが多い。
適切にターミネーションが行われない場合
信号が乱れ、通信の品質が低下するなど、
回路やシステムの動作が不安定になる重大な問題につながる。
考察①まとめ
今回は、他ではあまり語られなかったITやシステムという側面からの考察を書いてみました。
エリザベスとスーの関係や、サブスタンスの仕組みをITの概念になぞらえた時、
何に該当するのか?AIさんに表にしてもらいましたが、
あらゆる概念が複雑に絡み合った状態‥という事でした。
| 映画内要素 | IT的表現 | 該当概念 | 説明 |
|---|---|---|---|
| DNA制御解除(ACTIVATOR) | Activate / Unlock | 機能解放 | 母体DNAロック解除で派生インスタンス生成可能 |
| 分身スー誕生 | Fork / Clone | プロセス複製 | 母体を基に最適化インスタンス生成 |
| 7日交替・血液入れ替え | Scheduler / Mutex | 排他制御・状態同期 | 交互稼働で血液により状態同期 |
| 安定剤依存 | Dependency Injection | 依存リソース | 分身は母体由来の安定剤なしで維持不可 |
| 記憶一部共有 | Shared Memory | メモリ共有 | 夢や既視感としてデータが同期 |
| 交替違反(スー暴走) | Constraint Violation | 制約違反 | PLDルール破り母体リソース過剰消費 |
| 母体老化・503エラー | Resource Degradation | 過負荷・エラー | 安定剤過剰で母体過負荷 |
| 207エラー警告 | System Alert | 異常通知 | 他の被験者からの警告 |
| TERMINATION投与 | Kill Process | 強制終了 | 分身を停止させる命令 |
| 終了中断 → 崩壊 | Incomplete Termination | 異常終了・破損 | クリーンアップ不完全で分身破損 |

分かったり、分からなかったり‥
実際にある概念では綺麗に表せないけれど、
『サブスタンス』という肉体をシステム化する新しい概念という事にしておこう(笑)
アパレルで言ったら、
素材・布の構造(織り方)やパターン設計の概念が混ざった状態なのかな🤔ンー・・
また、スーの存在を「インスタンス」と解釈すると、
サブスタンスに似た響きのように感じます。
「Substance」という言葉は
ラテン語の sub(下に)とstare(立つ)から成り立っていて
直訳すれば「下に立つもの」
つまり、表面に見えるものではなく、“下で支えている実体”を意味します。
また、subはsubstitute(代用品・補欠)の略でも使用されます。
『物質・本質』という意味だけではなく
Sub(代用品・補欠)+instance=Substance という監督の言葉遊びも隠れていたら
上位互換であるスーが、実はエリザベスの代用品だったという皮肉も感じます。

サブスタンス(字幕/吹替)
紹介した映画&おススメ映画
この映画を観て、思い出したおススメの作品を紹介します♪
永遠に美しく(1992年)
こちらも、謎のお薬で永遠の美を手に入れた女性と、
その女性を目の敵にしている女優のおぞましい戦いのお話。

永遠に美しく… (吹替版)
女性の美に対する醜い争いに巻き込まれるのは、
元美容外科医で現死体修復師をブルース・ウィリスが演じています。
ブルースといえば、
サブスタンスのエリザベス役であるデミ・ムーアの元旦那様。
元夫婦で美への執着に関する映画に出演するなんて、何かブラックジョークの様に感じます。
ゴースト/ニューヨークの幻(1990年)
ニューヨークで暮らす恋人同士のサムとモリー。
しかしサムはある夜、暴漢に襲われ命を落としてしまいます。
自分が死んだことに気づいたサムは“ゴースト”として現世に留まり、
モリーに危険が迫っていることを知ります。

ゴースト/ニューヨークの幻 (字幕版)
彼は霊が見えるインチキ霊媒師の力を借りながら、
愛するモリーを守ろうとします‥。
愛と喪失、そして別れを描いたロマンティック・ファンタジーです。
若き日のデミムーアが可愛すぎます♪
TIME/タイム(2011年)
近未来、人類は25歳で成長が止まり、
“時間”が通貨として管理される、まさに「タイム イズ マネー」な世界。
富裕層は何百年もの時間を独占し、
貧困層は日々の労働で得たわずかな時間で生き延びています。

TIME/タイム (字幕版)
主人公ウィルは、ある男から大金ならぬ“100年以上の時間”を譲り受けるが、
その男の死によって殺人の疑いをかけられます。
富裕層だけが永遠に生きられる格差社会に疑問を抱いたウィルは、
時間を独占する体制に反逆していく――。
「命=時間」という設定で、資本主義と不平等を描いたSFスリラーです。
『時間(お金)』を失ったものは、
25歳から老いていくのではなく命そのものが奪われてしまうという残酷な世界です。
オーロラの彼方へ(2000年)
サブスタンスでは酷いプロデューサー役をやっていたデニス・クエイド
映画『オーロラの彼方へ』では、主人公の30年前の父親役として登場していました。

ニューヨークで珍しくオーロラが出た夜、
刑事のジョンは古い無線機から30年前に事故死した父フランクの声を聞きます。
時を超えた無線通信を通じて父と息子は協力し合い、過去の事件や運命を変えようと奮闘します。
家族の絆とSF的サスペンスが交錯する物語です。
始まりのニュース音声がすでに伏線となっているので
気を引き締めて観てください(笑)

ラストが大好きすぎて何度も観ました。
Amazonでは観られず、現在はU-NEXTで配信されているようです。
💉 💉 💉
色々と考えながら書いていたら、鑑賞から1ヵ月以上もかかってしまいました😓
正直、全然おススメできない映画ですが、
思うところがあり、この後も色んな角度から考察します✍
長くなってしまいましたが、
本日もご覧くださり、ありがとうございました!


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